クロヤツシロラン

(ラン科オニノヤガラ属)

 こんなことを言ってはアキザキヤツシロランに失礼かもしれませんが、アキザキヤツシロランと比較するとこちらの方がだいぶ端正な形をしています。それでもこの花色といったら、フラワーショップの華麗で鮮やかな洋ランとはまったく正反対のものです。でも、存在感といったら、こちらの方がむしろ勝っているかもしれません。もちろんアキザキヤツシロランもですが、私の愛してやまないランです。

※クロヤツシロランが動いている様子を「ある光景」の「ランが動いた」に掲載しました。

[撮影データ]

06.9.30 神奈川県

 今回の環境省RDPの対象から削除されてしまったクロヤツシロランです。たしかにもともと対象に含まれていないアキザキヤツシロランよりも多くの場所で見かけます。今まで観察してきた場所はすべて杉林や常緑広葉樹林下でしたが、ここは武蔵野の面影を残す雑木林の中でした。どうやらどんどん生息範囲を拡大しているようです。

07.10.2 東京都
     
 クロヤツシロランの果穂です。







07.11.14 東京都

 少しだけ訪れた時期が早すぎたせいか、開花しているのはこの個体だけでした。







08.9.15 神奈川県
     
 この年はだいぶ開花が遅れたようで、どういうわけか八百屋で売っているウドのように伸びてしまった個体がありまし





10.10.9 神奈川県

 埼玉県で見つけた個体です。昨日見た神奈川県のものに比べるとかなり繊細な感じ






10.10.10 埼玉県
     
 この年見つけたクロヤツシロランのなかで、もっとも花を多くつけた個体です。






11.9.27 埼玉県

 この年も大きな個体を見ることができましたが、出現した個体数は少ないようでした。






12.9.30 埼玉県
     
 2株並んで多くの花を咲かせていました。






13.9.23 埼玉県

 花色がかなり黄色いクロヤツシロランです。






13.10.5 神奈川県
     
 種子を飛散させている様子です。







13.11.17 東京都

 新たな産地ですが、かなりの個体が開花したようです。






13.11.16.埼玉県
     
 この年の秋は降水量が少なかったせいか、どこの自生地もほとんど発生しておらず、かろうじて見つけることのできたのはこの個体だけでした





14.9.27 埼玉県

 この年は例年並みの個体数が出現していましたが、ここでは横一列にみごとに並んで花を咲かせていてくれました。




15.9.20 東京都
     
 この場所ではなぜかだんだんと個体数が減っているのが心配です。







16.9.21 埼玉県

 今年の花期はかなり早かったようで、いつも一番遅く開花する場所でもすでに満開状態でした。





17.9.20 埼玉県
     
 この年は例年に比べ個体数がかなり少ない状況でした。







18.9.22 埼玉県

 この年は天候不順のせいか、いつもより花期が少し遅れぎみで花の状態も今ひとつといった感じでした。




19.9.25 東京都

 この年は不作だったようで、これがやっと見つけた株でした。







20.10.2 埼玉県
     
 この場所では数年前まで大発生していたのですが、昨年あたりから衰退してきて、ほんの数個体しか見ることができませんでした。






21.9.24 埼玉県

 この年は開花が早かったようです。







22.9.17 埼玉県

 花のアップです。





22.9.17 埼玉県

 一面に広がって生えていました。





22.9.23 埼玉県

 秋まで残暑が続いたせいか、今までで一番開花が遅い年となりました。






23.10.14 埼玉県