コクラン

(ラン科クモキリソウ属)

 常緑広葉樹林の林床に咲くランです。暗い紅紫色の花が何とも落ち着いた色合いで、暗い林内でこの花を見ると、そこはかとなく妖艶さが漂います。クモキリソウの仲間ですが、クモキリソウの葉が2枚なのに対し、こちらの方はたいてい3枚ついていて、冬でも枯れることがありません。

[撮影データ]

05.7.9 千葉県

 神奈川県の海沿いで見つけた個体です。







07.7.8 神奈川県

 こちらは埼玉県の南部で見かけたものです。関東地方でも海沿いの地域ではよく見かけるのですが、海のない埼玉県のRDBではCRにランクされていて、なかなか目にすることができない貴重なランです。




08.7.13 埼玉県
     
 こちらは東京都のものですが、なかなかの風格をもって花を咲かせていました。





09.7.12 東京都

 花のアップです。






09.7.12 東京都

 この年は天候不順のせいか、花つきがいまひとつといったところでした。





10.7.11 埼玉県

 4年前に訪れた場所ですが、生育地が少し広がってきているような気がします。





12.7.16 埼玉県
     
 深い森のなかでひっそりと花を咲かせていました。







13.7.13 埼玉県

 この年は高温多湿が原因のせいか、この周辺の個体の蕾の多くが萎れてしまっていたのですが、この場所だけはすべての株で花を咲かせていました。



14.7.13 東京都
     
 あいにくの雨の中でしたが、この年は多くの株が花を咲かせていました。






15.7.5 東京都

 今年は暑さのせいか、ほとんどの株で花茎が傷んでいましたが、どうにか花を目にすることができました。





16.7.10 埼玉県

 5年前の場所ですが、かなり個体数が増えてきたようです。




17.7.12 埼玉県
     
 この年は高温のせいかほとんどが蕾の状態で萎れてしまっていました。やっと見つけた開花個体です。





18.7.1 東京都

 久しぶりの平年並みの夏の気温のせいか、この年はほとんどの花茎が萎れることなく無事に花を咲かせていてくれました。






19.7.16 埼玉県
     
 この年の開花は少し早めだったようです。








20.7.8 埼玉県

 花のアップです。








20.7.8 埼玉県
     
 昨年の夏、平地林のなかで見つけた株が開花していました。周辺を丹念に探してみましたが、どうやらこの株だけしかないようです。今後、増えていくのか絶えてしまうのか観察していきたいと思います。




21.6.29 埼玉県