（ラン科ホテイラン属）
５月の末頃に咲く、とても美しい花です。しかし花をよく見ると、何となくＳＦ映画に登場するエイリアンにも似ているし、萼片と側花弁が炎のようにも見えて、美しさの中にも一種の毅然とした力強さを感じさせます。５月の末といっても亜高山の針葉樹林帯は新緑を迎えたばかりで、その物寂しい林床にぽつりぽつりと灯火を燈したように咲いている姿が人目につくのか、出会いに行くたびに個体数が減っています。人間の盗掘という暴力に対して植物はなすすべがありません。
［撮影データ］
０２．５．２５ 長野県
以前より個体数がかなり減ってきているのが心配です。
０６．６．２４ 長野県
久しぶりに出会いましたが、やはり優雅で美しいランです。
１３．５．２５ 長野県
昨年と同じ場所ですが、個体数が激減し、ほんの数個体しか目にすることができませんでした。盗掘でなければよいのですが、とても心配です。
１４．５．２５ 長野県
各地で個体数が減少しているなか、十数年ぶりに２個体がぴったりとくっつきあって花を咲かせているところに出会うことができました。
１５．５．３０ 埼玉県
久しぶりに見ることのできたホテイランです。
１９．５．１９ 長野県
新たな産地で出会うことができました。
２１．５．２８ 長野県
久しぶりに２個体がぴったりとくっついて花を咲かせているのを見ることができました。
２１．５．２８ 長野県
