チチブリンドウ

(リンドウ科シロウマリンドウ属)

 埼玉新聞社から出版されている「埼玉四季の植物」という本をかなり以前に読んだのですが、その中に「幻の植物、チチブリンドウ」という章があり、昭和27年に十文字峠で初めて発見され、昭和40年代後半以降に姿を消してしまったということです。著者の永野 巌氏は今でも生き続けていることをひそかに信じていると結ばれており、その後埼玉県以外の何か所かで発見されているそうです。私もそのうちの一箇所で見ることができたのですが、残念ながらまだつぼみの状態でした。いつの日か開花したチチブリンドウをぜひ見てみたいと思います。それも永野氏がひそかにその存在を信じているという埼玉県で。

[撮影データ]

07.9.9 長野県

 花が開いた状態を見ることができました。平開するのはかなり珍しいということです。





















08.10.4 群馬県
        
 平開した花のアップです。































08.10.4 群馬県

 石灰岩の間に生えた個体です。
































09.9.16 長野県
        
 最初に発見された埼玉県で、ついに見ることができました。やや暗い場所に生えていたせいか、花は開きそうになかったのが残念です。






























13.9.14 埼玉県